物流・運送業界の「2024年問題」とは
トラックドライバーの労働時間の制約により、多方面に無視できない影響が出ると言われています。
2024年までにトラックの総輸送キャパシティが2019年と比較して約14%減少し、2030年には34%もの減少が見込まれています。
このような状況が起こると、荷主にも大きな影響が及ぶ可能性があることは無視できません。
- 仕入の影響が品揃えに及ぶ
- 届けられない
- コスト増の価格転嫁の影響
- 輸配送料金の値上げ
- 中継センター増設の影響
- ITシステム改修費用
- 運送会社の法令違反の背景に荷主の指示があった場合に行政から勧告・公表される
- 荷待ち時間が長いと運送会社から敬遠される
- 時間指定(JIT対応)に応えられるか
荷主には多方面の対策が求められます。これは経営レベルの課題です。
荷主は各物流現場・部門に対策を任せるのではなく、商品・梱包設計や調達、営業活動、注文受付、デリバリー等、ビジネス・プロセス全体の最適化を企画する必要があります。
倉庫・運送業者の最適な配置(組み換え)を企画する
– 物流アウトソーシング
2024年問題の課題に対処するために、最適な物流拠点・輸配送業者・および庫内作業等のリソースの組み合わせは、現状から変わる可能性があります。
その設計、業者の手配、調整、さらに新たな業務運用の導入はお客様にとって非常に大変な作業となるでしょう。
弊社はアセットを所有しないサードパーティロジスティクス(3PL)企業です。これにより、リソースの選定において柔軟性を持ち、幅広い実績と専門知識を有しています。
お客様は新たなリソース配置をワンストップで手にすることができます。
- お客様の立地や納品先に合わせたセンター立地を選定
- 運用、及びコスト低減をシミュレーション
- 物流システムによる業務改善(全体最適)を提案
在庫をITで最適に保つ
– ソリューション:φ-Pilot Series(在庫適正化)
仕入への影響を抑えるために在庫を増やす必要があるかもしれません。
どの程度増やし、最適な状態をどう維持するか。在庫マネジメントは本来容易ではありません。
その上、中継センターを開設・増設すると、マネジメントする先が増えるのでコントロールはより難しくなります。
仮にベテランの経験だけに頼っていたりすると、過剰と欠品のリスクは一気に高まります。
そこで、ITを使ったマネジメント。
国内での実績が豊富なφ-Pilot Series。
貴社の物量を踏まえた、ITによる需給調整・在庫適正化を実現します。
φ-Pilot series<ファイ・パイロットシリーズ>の主な機能
φ-Pilot Seriesは、出荷拠点の出荷動向から在庫量を推測し、工場や他の倉庫の在庫量も考慮して適切な補充量をシミュレーションするシステムです。
需要の変動や緊急輸送の手配など、刻々と変わる状況に対して、あるべき在庫輸送量の決定を支援します。
- 各倉庫の需要量を自動計算
- 需要量に対して上位倉庫の在庫を割当
- 供給不足時の割当を自動処理
- 余剰分の割り当て処理も支援
積み付けをITで最適に調整する
– ソリューション:バンニングマスター(積付自動計算)
積載率を上げ、荷待ちも防ぐ。
そのためには無駄のない積載と作業の設計が必要です。
バンニングマスターは、サイズ情報(縦・横・高さ)をもとにトラック等への商品の積み付け(バンニング)を最適化するシステムです。
トラック内の上部分のスペースや上積み制限、荷下ろし順等を考慮した積載を瞬時に計算することができます。
更に積載結果を3Dで確認して、空きスペースに合わせた追加貨物を手動で調整し、積載率をより高めることができます。
- トラック輸送における積載を自動計算
- 積載結果、空きスペースを3Dにて表示
- 空スペースへの追加積載分を自動処理
Φ-Pilot Seriesとバンニングマスターを組み合わせた利用
Φ-Pilot Seriesで出した工場や中央配送センターからの出荷情報をもとに、その都度最適な積み付けプランを提示します。